株式投資講座
リスクとリターン-ローリスクハイリターンは可能か?-
株式投資講座
株式投資を初めとした投資を考える場合には「リスク」についてしっかりと理解をしておく必要があります。まず最初に説明しておきたいのは、投資にはリスクがあり、そのリスクの大きさに応じてリターンの大きさも決まってくるということです。
したがって、大きなリターンが見込める投資というのはそれだけ高いリスクがある商品であるということです。ローリスクハイリターンという商品は原則存在しません。
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リスクとは?
リスク(Risk)とは「不確実性」を意味しています。不確実性というのは、将来どうなるかが分からないということです。そしてリスクの大きさはは不確実性の幅の大きさです。
たとえば、50%の確率で資金が倍になり、残りの50%の確率で資金がゼロになる投資があるとします。また、一方で50%の確率で資金が10%増になり、50%の確率で10%減になるという投資があるとします。
どちらの期待値も同じですが、前者の方がリスクが大きく、後者の方がリスクが小さい投資ということになります。
一方で当たったときの利益(リターン)が大きいのはリスクの高い前者で、後者は利益(リターン)は小さいです。つまり、リスクの高い取引というのはそれだけ高いリターンも期待できる投資というわけです。
株式市場をはじめとして、投資市場は非常に多くの投資参加者が参加する市場です。
そうした市場では、もしローリスクでハイリターンな商品があったら、あっという間に買われてしまって、値段が上がって、結局はローリスクローリターンの商品となってしまいます(裁定取引)
投資は、リスクに応じたリターンがあることを理解する
投資は原則としてリスクがあるからリターンがあるということを知っておく必要があります。元本が保証された銀行の定期預金のような金融商品はほとんどリスクがない代わりに、ほとんど利息というリターンを生み出しません。
同じような、商品でもたとえば金利の高いSBI債、マネックス債などは定期預金とほぼ同じような性質ではありますが、発行体の信用リスク(破綻リスク)というリスクをおっているからこそ高い金利を受け取ることができるのです。