
ネット証券コラム
信用取引でネット証券を選ぶときは金利コストを見る
2010年04月02日
証券会社を取引コストで比較しようという場合には通常「手数料」で考えることが多いのですが、「信用取引」という取引の場合には、手数料ではなく「金利コスト」を重視しましょう。信用取引の場合は多額の資金で運用されることが多いため金利のわずかな違いが大きなコスト差となるからです。
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信用取引の重視すべき「コスト」とは
序章において書いているように、信用取引でネット証券(証券会社)を比較する場合、重視すべき項目は「金利」です。
たとえば、最近ではネット証券間の手数料競争が拡大し、非常にローコストでの取引ができるようになっています。たとえば、300万円の投資をする際の取引手数料を見ていきます。(以下はネット証券の中でも手数料が安いとされている証券会社です)
GMOクリック証券:264円(税込)
SBI証券:360円(税込)
楽天証券:450円(税込)
手数料だけ見るとGMOクリック証券がかなり安い水準となっていますね。
重要な要素の金利
では、一方で各社の金利を見ていきます(制度信用取引・買建て時の金利)
GMOクリック証券:2.75%
SBI証券:2.8%
楽天証券:2.85%
これは信用取引のポジションを維持するために必要なお金です。ちなみに、10日間なら投資額×金利×10/365の金利が発生することになります。
仮に300万円を投資して金利の計算期間が10日としましょう。
300万円×2.75%÷365日×10日間=2,260円
こうなります。手数料は200円~500円の間ですが、金利だと10日で2,260円です。結構大きな数字になりますよね。このように信用取引信用取引の場合、実は金利がかなり高いです。短期売買ならコストは安いのですが、長期保有だと結構コスト高になるのでご注意ください。
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