リスクとリターンの基本|高い利益が保証されない理由

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投資でいうリスクは、利益だけでなく損失も含めて、結果がどれくらい振れるかという不確実さに関わります。高い利益を期待できることと、その利益を実際に受け取れることは別です。[2][1]

「リスクを取れば必ず多く儲かる」とは考えず、商品の仕組み、損失が生じる場面、必要なときに換金できるかを先に確かめましょう。[2][1]

期待する利益と損失の可能性をそれぞれ確認する二つの場面の概念図
期待と実際の結果損失・換金の確認
利益への期待と損失の可能性を確認する概念図です。実際の商品・画面・担当者を表していません。図の配置は手順や金融商品の安全性を示すものではありません。

1. 期待する利益と、実際の結果は違う

株式や投資信託は預貯金より高い収益を目指せる一方、投じた元本を下回る可能性があります。「期待できる」は「確定している」「保証されている」という意味ではありません。[1]

利益の大きさだけを見るのではなく、どのような仕組みで損失が生じ、どの程度の損失があり得るかを確認することが大切です。[2]

2. 同じ期待値でも、振れ幅は違う

次は、どちらも二つの結果が同じ確率で起きると仮定した、単期間の架空の計算例です。実在の商品、将来予測、過去の市場実績ではありません。費用・税金・時系列の複利は含めていません。

Aの期待損益率は100%×1/2+(−100%)×1/2=0%。Bも10%×1/2+(−10%)×1/2=0%です。この例では、Aの振れ幅や最大損失は大きくても、期待損益率はBより高くありません。

一度の結果ではプラスにもマイナスにもなります。期待値が0%だから損をしない、という意味ではありません。振れ幅が大きいことだけを根拠に、高い期待利益や実際の利益を結論づけないようにしましょう。

表は左右にスクロールできます。キーボードでは表を選択して左右キーで移動できます。

単期間の架空例:実在商品・予測・市場実績ではありません。費用・税・複利は除外。
例同じ確率の結果期待損益率例の最大損失
A+100%/−100%(各1/2)0%100%
B+10%/−10%(各1/2)0%10%

3. 分散はリスクと付き合う方法で、利益の保証ではない

値動きの異なる資産を組み合わせる分散投資では、価格変動をある程度抑えた運用を目指します。積立投資は、あらかじめ決めた金額を続けて投資する方法です。[1]

これらは投資方法の工夫であり、株式や投資信託にある元本割れの可能性がなくなる保証ではありません。目的や必要な時期を考え、余裕資金で取り組むことも重要です。[1][2]

4. 社債は利息だけでなく、支払い・価格・換金を確認

社債では、発行企業の倒産などにより元本や利息が支払われない信用リスクがあります。利息の条件が示されていることと、実際の支払いが保証されることは同じではありません。[3]

途中で換金するときは値下がりによって損失が出る場合があり、市場環境などによって売却できない場合もあります。古い特定銘柄の金利や満期を、今の社債全体の条件として使うことはできません。[3]

5. 確実な高収益をうたう勧誘は立ち止まって確認

金融庁は、必ず利益が出る、安心・安全といった言葉で投資をあおる勧誘や、借金をしてでも投資させようとする勧誘に注意を呼びかけています。元本保証を強調する営業についても、内容を慎重に確かめましょう。[4][2]

最初に配当が支払われていても、後で資金を引き出せなくなるトラブルがあります。初回の入金だけで信頼性を判断せず、説明を理解できない商品は購入を控えることが重要です。[4][2]

6. 商品を選ぶ前に確認したいこと

安全性、収益性、流動性は別々に見ます。高い収益だけでなく、損失が生じる仕組み、換金のしやすさ、自分の目的に合うかを検討してください。[1][2]

仕組みや条件に疑問があれば、取引先の証券会社・金融機関に説明を求め、理解してから判断しましょう。本記事は一般的な学習資料で、特定商品の購入や売却を勧めるものではありません。[2]

一次資料

  1. 金融庁:資産形成の基本
  2. 日本証券業協会:投資を決める際の心構え
  3. 株式会社SBI証券:債券投資のリスク
  4. 金融庁:オイシイ投資話(2023年3月27日公表・2024年6月28日更新)